ブックオフは変わってしまった
今度1,200年ぶりにソードワールドのセッションをすることになって、昔のソードワールドの小説が読みたくなった。
具体的には山本弘の『ソードワールドRPGアドベンチャー』全5巻だが、たとえばデュダの小説でもいいし、『混沌の夜明け』とかでもいい。
どんなのがあるかワクワクしながら近くのブックオフに行ったのだが、何もなかった。
100円本もすごく綺麗で、自分が高校時代や大学時代の本などまったく置いていない。
名古屋は熱田の大型店や港区の大型店にも行ってみたが、状況は同じだった。
最後に地元の小さな店舗にも行ってみたが、やはり綺麗な本しか置いていない。
古いソードワールドの本だけではなく、例えば当時の『ロードス島戦記』や『ルナル・サーガ』、例えば昔好きだった富士見ファンタジアの冴木忍の小説なんかも、1冊もない。いわゆるあの頃の本がまったく置いていない。
古いから置いていないというわけではなく、恐らくもう綺麗な本しか置いていない。しかし、そんな大昔の本が、綺麗な状態で残っているわけがない。だからもう、それらの本はブックオフでは手に入らない。
いつからこうなってしまったのか。少なくとも、2013年7月の段階では、旅行に持って行くために、上記の地元の小さな店舗で、『狼と香辛料』の1巻、『サーラの冒険』の最終巻など、古い小説を5冊ほど買った記録がある。
あれから4年の間に、ブックオフは変わってしまった。
もちろん、置いてある本が綺麗になったのはいい。昔はどの本も汚くて、自由人みたいな人がたくさん店内で立ち読みしていて、すえた臭いが充満していて、本を買おうという気分になる店ではなかった。
しかし、綺麗になったことで、古い本が一掃されてしまった。
まるで高くなったマクドナルドのように、自分には必要のない店になってしまった。
もっとも、4年も足を踏み入れたことのないような客など、向こうも必要ないのだろうが、古い懐かしい本を探す、いわゆる昔ながらの「古本屋」としての機能は失われてしまった。
残念である。