希望のない世界から

消化試合を生きる

『娘の友達』第49話、第50話の感想

『娘の友達』、今は第49話『異常者』と第50話『聴取』が無料公開されている。

なんだかもんにょりする展開だ。

第49話で古都が大人しく母親のところに行き、警察を呼ばれても何も動かなかったのが、まずとても嫌。

古都が晃介に捕まって欲しいと思っているのなら話は別だが、これまでの48話分の内容を見る限り、そうではない。そうではない前提で書く。

あそこで動かなければ、本当に警察が来て一大事になってしまう。

色々な事情はあるだろうが、本当に大事な時にはちゃんと動いてほしい。そうなって欲しくないのであるなら余計に。

 

そして第50話、婦警さんの「あの男の人に乱暴されたの?」に何も反応しなかったのが、本当に嫌。

ここの答え一つで、本当に晃介が捕まってしまうかもしれない。というか、その可能性が極めて高い。

そうなって欲しくないのであれば、ここは絶対に何か言うべきだと思う。

色々な事情はあるだろうが、本当に大事な時にはちゃんと動いてほしい。

 

第51話はまだ読めないが、サムネイルを見る限り、それなりに無事に終わりそうだ。

晃介が逮捕されるような流れにはならないだろう。

しかしそれは、ほとんど「大いなる意思」によるものであり、古都の動きは晃介にとって最悪なものだった。

この先、もしかしたらまたこれまでのような関係に戻るかもしれない。

しかし自分はもう、古都は「本当に大事な時にも動いてくれない子」とわかってしまった。

それは本来、作品内の晃介にしてもそのはずだが、さてどうなるだろうか。

 

二人が結ばれたらなぁと思っていた。

しかし、本当に大事な時にも動かない古都に強く失望した。

もうこの際、美也と家族の仲を取り戻して、古都とは距離を置くような最後でもいい。

あそこで動かなかった古都を、もうこれ以上晃介が気にかけるのは、それこそ不自然だ。

第50話を読み終えた今の時点では、そんなふうに考えている。