希望のない世界から

消化試合を生きる

知らない人に死ぬほど嫌われた話

そろそろ冷静に振り返られるようになったので書こうと思う。

去年の末頃、まったく会ったこともない人に死ぬほど嫌われた。

 

以前勤めていた会社に、Aさんという既婚の男性社員がいた。年上。

この人は基本的にはオタクで、ゲームやアニメが好きだった。

ところが嫁さんはそういうのが嫌いで、Aさんはそれを隠していた。

 

そこに自分が入社して、Aさんと仲良くなった。

Aさんが携帯のワンセグで録っていたアニメなどを見せてもらった。

自分がDIVAACにはまったのを機に、ゲーム好きのAさんもやるようになった。

 

ある日、Aさんがゲーセンに行っていることが嫁にバレた。

カードは捨てられ、喧嘩になったらしい。

AさんはDIVAを辞めた。まあそれも仕方がない。

 

月日は流れ、自分はその会社を辞めて今の会社に変わった。

Aさんとは疎遠になった。

 

2年後の去年末、メアド変更を機に前の会社のBさんとメールすることがあり、前の会社の忘年会の前にカラオケに行くことになった。

4人集まったが、その中にAさんもいた。

久しぶりにカラオケを楽しんで、その日は終了した。

 

その夜だったか、翌日だったか、唐突にAさんからこんな趣旨のメールが来た。

 

「嫁がみなりん(ブログ主)のことを死ぬほど嫌っていて、離婚の危機だから、アドレス帳から自分(Aさん)を消して、金輪際連絡してこないで」

 

2年間一度も接触していないし、このタイミングは忘年会前のカラオケがきっかけとしか思えない。

しかし、そのカラオケはBさんと話していたものであり、自分はAさんには声をかけていない。

そもそも、一緒にカラオケに行っただけで死ぬほど嫌われるなら、Bさんだって同じではないか?

 

つまりは、これは憶測だが、かなり確実にこういうことなのだろう。

Aさんがオタクになったのが、自分のせいになっている。

嫁に対するすべての言い訳に、自分が使われていたとしか考えられない。

確かにDIVAにはまったのは自分がきっかけだったが、Aさんは一人でゲーセンに行くことも多かったし、そもそも彼はゲーム好きであり、アニメ好きだった。その部分はどうなった?

 

Aさんの嫁が持っている自分の情報は、すべてAさんから伝えられたものである。

会ったことも話したこともない人間に、死ぬほど嫌われるとは、つまり……?

 

前に一度この内容を書いて消したのだが(感情的な内容になってしまったため)、そのわずかな間にも結構な数の人が、「知らない人に嫌われた」というキーワードで検索して訪れていた。

そういう人たちにアドバイスを送りたい。

 

自分と、その知らない人の間にいる人のことを考えましょう。

その「知らない人」の持っている自分の情報は、すべて「間にいる人」が伝えたものです。

 

Aさんには恐らく自分を陥れる意図はなかった。ただ、テンパって不器用でやむを得なかったのだと思う。

しかし、とばっちりを受ける方はたまったものではない。

世の中には逆恨みで殺される事件も実際にあるし、本当に勘弁してほしい。