30代独身オタの哀愁

消化試合を生きる

二次元の中の未来

 Pixivで『日常の隣で』という、『響け!ユーフォニアム』の二次創作小説を公開していて、現在その最終話の推敲をしている。

 久美子×麗奈の微エロ百合SSで、もちろん最後まで久美子×麗奈のまま終わる。

 どうしてそんなことを強調するのかと言うと、原作が1巻であれだけ久美子と麗奈をいい雰囲気にしておきながら、最後は秀一と付き合って終わるというがっかり展開だったため。

 まあ、それが自然なのかは知らないが、小説なのだし、必ずしも自然でなくてもいいじゃない。

 そんなわけで、自分の欲求+百合の民の同志の希望を叶えるために、『日常の隣で』というシリーズを書き続け、自分なりの久美子×麗奈エンディングを描いた。

 

 物語は原作1巻とほぼ同じ時間軸で終了する。つまり、久美子が高1の夏休みの最中で終わるということだ。

 その後も、きっと二人は仲良くしていくのだろう。

 じゃあ、いつまでそのままなのか。

 高校を卒業してもそうなのか、大学を卒業してもそうなのか、30歳になったらどうか、40歳になったらどうか。

 30歳になった時に、二人がそれぞれの子供を連れて、宇治公園でのんびりお喋りしている光景。久美子の旦那は秀一ではなく、麗奈の旦那は滝ではなく、大学で普通に恋愛をして、普通に結婚して。

 二人はもちろん、エッチなことはしなくなって、あれは若気の至りだったなんて、笑いながら子供を見守るそんな未来。

 

 そんな未来を考えなくていいのが、二次元の素晴らしさだと思う。

 

 現実的なことは現実だけでいいじゃない。

 もう随分前からハッピーエンド主義だが、物語くらいハッピーエンドでいいじゃない。

 年を取ったり、引退したり、約束を破ったりするアイドルは、三次元で十分。天海春香はずっと17歳でいいじゃない。

 生老病死について、二次元では考えたくない。

 考える必要がない舞台で、わざわざ考えて、悲しくなったり切なくなったりしなくてもいいじゃない。

 

 久美子と麗奈はずっと高校1年生。

 高校2年生くらいまでなら書いてもいいし、3年生くらいまでなら考えてもいいかな。

 でもそこまで。

 原作のどこかで、久美子が中学時代の友人とあっと言う間に疎遠になったことを回想し、麗奈ともそうなるのではないかと不安がるシーンがある。

 実際、そうなるだろう。例えば別の大学にでも行ったら、最初はやりとりもするが、だんだん目の前のことでいっぱいになって、新しい人間関係もできて、連絡も少なくなって、気が付くと疎遠になってしまう。

 そういうことを、現実で何度も何度も経験してきた。みんなしてきた。

 だから、そんなことは考えない。

 

 悲しいことは現実だけで十分。

 『日常の隣で』という作品が、その後どうなるのかは、それぞれの読者が思い描いてくれればいい。

 作者の自分は、先のことは何も考えていない。

 

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