希望のない世界から

消化試合を生きる

モノを捨てると思い出を捨てた気分になる

今、少し衣類を片付けた。捨てた。

もう全然着ていないもの、絶対に今後着ないような服でもなかなか捨てられない。

少しわかったことがある。

捨てられない理由は、「また使うかもしれない」という気持ちより、それを買った時のことや、それを着た思い出が胸をよぎるからだ。

その服を捨てることは、思い出を捨てるような気分になる。

なぜなら、その服を見ることでしか思い出さないような思い出だからだ。

所詮その程度の思い出とはいえ、思い出は思い出。

歳を取れば取るほど、未来より過去の方が長くなり、思い出のウェイトが大きくなっていく。

考えてみれば、若い頃の方が思い切りよくモノを捨てられた気がする。

どうしたものかねぇ。

2010年の写真フォルダから、Tシャツの写真が出てきた。

捨てる前にこうして写真を撮っておくというのは、一つの手かもしれない。

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