アニメ「ハイスクール・フリート」の感想をだらだらと
考えてみると、つくづく自分はアニメを見る習慣が無い。
どれくらい無いかというと、今年に入ってからほとんどまったくアニメを見ていない。
今年は『ガルパン』の劇場版を何回か見に行ったのと、『くまみこ』を数話で挫折したくらいだろうか。
去年も全話見たのは『響け!ユーフォニアム』と『K』の2期、過去作品だが『ガルパン』のTVシリーズを見た程度。
そんな自分が、グラブルの単純作業の暇つぶしにと思って、なんとなく見始めたのが『ハイスクール・フリート』。
これが大いにはまって、この土日で全部見た上、今日はずっともかちゃんもかちゃん言っている。
もかちゃん嗅ぎたい。
まずなんと言っても女の子が可愛くて、しかも百合百合しい。
1話のミケちゃんともかちゃんが再会して、ふわっと抱きしめ合うシーンでいきなり真勃起(まぼっき)した。
何話だったか、スキッパー上でリンちゃんがそっとミケちゃんの背中に抱きつくシーンも素晴らしかった。
最初はちょっと合わなかったシロちゃんが、だんだんミケちゃんに惹かれていくところとかいいね。
シロちゃんみたいなタイプは、実は少し苦手なのだが、ミケちゃんとの組み合わせ的には大いにありだ。何度か完全勃起(かんぜんぼっき)に至った。
自分はもかちゃん推しなのだが、登場頻度が著しく少なく、ミケちゃんとシロちゃんが公式の推すカップリングなのかと思ったら、最後はなんだかココちゃんとシロちゃんが仲良しになっていた。やや一方向感はあったが。
ココちゃんというと、作品の途中ではミーちゃんと仲良しだったので、その組み合わせかと思っていたので意外だった。
クロちゃんもシロちゃんを推していて、そこの組み合わせが正義かと思ったら、クロちゃんはマロンちゃんな感じになった。幼なじみは王道。王道大好き。
ミケちゃんも最後はもかちゃんが抜群の正妻力を発揮して、個人的には最高だったが、描写はちょっと物足りなかった。物足りなさは妄想と創作で埋めたい。
それから、戦闘。
百合百合しい作品は好きだが、まったり日常系は苦手なのである。『ゆるゆり』や『ごちうさ』など、途中で挫折した作品も多い。
本作品でも、緩いパートは要らなかったかなと思う。特に9話でシュペーに乗り込み、11話、12話で武蔵を相手にしてクライマックスを迎える間に挟み込まれた赤道祭の話とか、個人的には白けた。
どこかで、「ガルパンは安全だが真剣。はいふりは命がけなのに真剣じゃない」という感想を見たが、まさにそんな感じだと思う。1話から3話くらいの緊張感で最後まで描いてほしかった。
とはいえ、とにかく根本的にこういう作品が好きなのだ。『ガルパン』とか『ストライクウィッチーズ』とか、大いにはまったし。(『艦これ』は合わなかった)
描写がリアルかどうかは、特にこだわりはない。
加賀さんの弓の頃から、「実際はこうじゃない」的なアニメの論評をよく見るが、自分はアニメにそこまで精密なリアリティーは求めていない。
なんだかリアルな感じがする、という程度で十分満足だ。
しいてリアリティーが欲しかったとすると、全体として戦闘規模の割に被害が少なかったところ。
別に如月みたいになってほしかったわけではないが、相手の弾が当たらない当たらない。あれならいっそ、特殊なカーボンの方が良かった。途中で一度エアバッグが膨らんだが、あのシーンは緊張感があって良かった。
『ストライクウィッチーズ』って割とキャラが怪我をするのだが(劇場版の芳佳ちゃんは萌えた)、ああいうリアリティーはほしいかなと思う。
どんなに激しい戦闘をしていても、どこかで「どうせ当たらないよね」という冷めた目で見ていたのは否定できない。
ストーリーは、まあいいや。
ネズミとかネズミとかもう本当にあれだが、「動機は主題ではないから気にしないで!」という熱いメッセージを受け取った気がするので、そこには触れない。
設定の穴とか、舞台が活かされていないとか、色々思うところはあったが、それによってこの作品の評価が落ちることは、自分的にはなかった。
最後にもかちゃん。
もかちゃん可愛いね。すごく。見るたびに勃起する。
5話の最後のミケちゃんが投げ出されるシーン、すごく好き。あれは「死んだ!」と思ったが、意外とピンピンしていた。
もかちゃん的にも「死んだ!」と思ったんじゃないかな。そしてその後、浮かび上がってきたところは見ていないとしたら、結構なトラウマじゃないかと思うんだ。
もかちゃんの何がいいって、ずっと見ているしかできないところに強い萌えがある。
近付いてくる味方艦をガンガン攻撃して、それを見ているしかできないもどかしさを思うと、白いパトスが迸りそうになる。
もかちゃんを主人公にしてこのアニメを描いてほしいくらいだ。きっと視聴者も気が狂いそうになるだろう。いっそ、ネズミに侵された方が良かったのではないかとさえ思う。
あのネズミ汚染、確か記憶は残るが行動の理由がわからないみたいな話だった。武蔵の乗組員ほぼ全員、他の船よりも長い時間、しかも他の船よりも圧倒的な強さで味方艦を蹂躙していたわけで、結構トラウマになるんじゃないかな。
ミケちゃんが艦長として仲間たちと苦楽を共にし、絆を深めている間、もかちゃんは絶望のフラグメントをかき集め、ひと月後最悪の状態からスタートを切るのかと思うと、もう養いたくなるね。養いたい。
お風呂どうしてたんだろうね。陸に戻った後、ミケちゃんと一緒にお風呂とか入ったのかなぁとか考えると、浴槽の椅子に生まれ変わりたくなる。
もかちゃんとミケちゃんの子供の頃のシーンがあったが、もかちゃんもミケちゃんと同じで、両親を亡くした孤児なのかな。ミケちゃんが引っ越すまで一緒の部屋で暮らしていたのかなとか、色々想像が膨らむ。
ミケちゃんが仲間たちと明るく笑い合っている姿を、もかちゃんは絶望のフラグメントに埋もれながら、どんな目で見るのだろう。その辺をじっくり想像すると、背筋がぞくぞくする。快感だ。
もかちゃんは優秀だが、ミケちゃんに対しては大人であってほしくない。唯一弱みを見せられる相手であり、ミケちゃんに対しては少し聞き分けのない子供っぽいもかちゃんだとそそる。
ミケちゃんって、1話の最初こそちょっとドジっぽいところがあったが、実は最初からしっかりした子だと思う。ミケちゃんがお姉さん的立場で、もかちゃんが妹的立場とか、いいなぁ。
などと、ものすごく脳内補完できる余地があったのはとても良かった。
アニメは終わったが、今後の展開に期待。
小説が出ているがシロちゃんが主人公のようだし、コミックも晴風の乗員がメインのよう。
ミケちゃんともかちゃんのドラマCDとか出ないかなぁ。
二人のCD『わたしたち記念日』にミニドラマがついているらしいから、まずはそれを買ってみるか。
自分の妄想はともかく、もかちゃんは主人公のミケちゃんにとってとても大切な女の子。
今後の出番に期待したい。
【追記 22:45】
早速帰りに買ってきた。
曲はまったく印象に残らない明るい曲。嫌いではないが、とにかく印象に残らない。
ドラマはミケちゃんともかちゃんが主計科の面々に料理を教わる内容。
もうちょっとミケちゃんともかちゃんの二人の掛け合いが良かったので、やや期待外れではあるが、まあ現状では貴重なもかちゃんのドラマ。
やっぱりもかちゃんがお姉ちゃんで、ミケちゃんが妹という感じだ。普通に考えたらそうだよね。
『ハイスクール・フリート』の感想を眺めていると、音楽が残念という意見をちらほら見かけるが、このミニドラマも、ちょっと音楽がいまいちだなぁと思った。
パッケージのもかちゃん可愛いし、ミケちゃんともかちゃんが好きな人なら、買う価値はあるかな。もかちゃんに思い入れのない人には、あまりお勧めしない。
もかちゃんのぬめりを多めに摂りたい。