希望のない世界から

消化試合を生きる

ユーフォの二次創作の話と、希美たちの家の場所の話

響け!ユーフォニアム』の最終楽章はどんな話になるのだろう。

響け!ユーフォニアム』はとにかくキャラがみんな魅力的で、とても気に入っている。

アニメも絵がとにかく綺麗だし、音楽も素敵で迫力がある。

ただ、ストーリーは好きではない。これは悪いとかしょぼいという意味ではなく、単に好みの問題。

希美とみぞれの着地点も、梓とあみかの関係性も、作品における秀一の役割も、どれも好きになれない。

だからきっと、最終楽章の──つまりこの作品の最終的な結末も、自分の好きな展開にはならないだろう。

それについてはもう諦めているし、いっそまた色々な関係がもやもやしたまま終わればいいと思っている。

あくまで原作は絶対なので、自分の欲する展開は二次創作で楽しめばいい。

くみれいラブラブも、のぞみぞラブラブも、あずあみラブラブも、考えてみれば公式でやるようなものではない。

原作で満足できなかった同士数人と、自分の望む世界観を共有して楽しめればそれでいいと感じている。

 

二次創作のスタンスは人それぞれだが、自分の場合はなるべく原作の設定は活かしたいと考えている。

キャラの個性もなるべくそのままで、読者がひょっとしたらこういう展開もあるかもしれないと思えるような内容にしたい。

来月、原作の最終楽章が発売されるが、怖いのは展開ではなく、自分の過去の二次創作と矛盾するような設定が、新たに出てこないかだ。

今までで一番痛烈だったのは、希美とみぞれが中学で知り合ったということだ。

同じ中学で幼なじみだというから、絶対に家が近所で、少なくとも小学生からの友達だろうと思って書いていたら、中学からと知って愕然となった。

まだ高校生の子が、中学からの友達に「幼なじみ」という表現を使うことに衝撃を受けた。

他には、これは矛盾ではないが、必要があったのでオリジナルキャラを出して「奏」と名前をつけたら、まさか第二楽章のメインキャラとかぶって泣きそうになった。

こちらは発表した作品すべて、名前を変えて対応した。名前は大事ではあるが、オリジナルキャラだし、逆に名前くらいで良かったとも思った。

こういうことが怖いので、なるべく原作には無いことは書かないようにしたいが、無い部分を想像するのも二次創作の楽しみなので、相変わらず失敗を恐れずに書き続けている。

 

目下、一番の不安は、各キャラの住んでいる場所である。

特に希美とみぞれ、それから奏の3人だ。

自分が記憶する限り原作にその描写はないし、アニメでもなかったと思う。

ご存知の通り、希美とみぞれは南中で、奏は西中である。そして、最寄駅が京阪宇治駅で、宇治川より西に住んでいる久美子と秀一、黄檗に住んでいる梓が北中である。梓と同じく、黄檗で降りる葉月は東中。ちょっと北中の範囲が広すぎる気はするが、一つ一つの学区がとても広いものだと考えると、単純に次のことが言える。

「希美とみぞれ、奏の3人は、久美子よりだいぶ南西に住んでいる」

もちろん優子もそうだが、自分の書いているメインキャラとしてはこの3人。

実在する具体的な中学校はともかく、希美とみぞれは大久保駅新田駅、奏は小倉駅くらいが最寄駅かなぁと考えている。

駅自体は今どうでもいいのだが、一番重要なのは、彼女たちが「京阪で通っていない」というオリジナル設定だ。

十分原作やアニメの設定を加味した上で考えた設定ではあるが、もちろん確実ではない。『リズと青い鳥』が公開された時は、通学の描写があったらどうしようとドキドキしたが、幸か不幸か物語は学校の中だけで完結した。

来月、最終楽章が発売され、『誓いのフィナーレ』が公開される。

自分の小説では、学校から六地蔵まで歩いて帰ると、JRを利用している奏は久美子と麗奈より先に別れるよう描写しているが、原作で一緒に京阪に乗るような描写があったらおしまいである。

京阪は頻繁に作品とコラボもしているので、最悪の場合、住んでいる場所に関係なく、京阪で通学する可能性もある。

これは物語の根幹に関わってくる問題なので、ぶっちゃけオリジナルキャラの名前がかぶるよりも修正しにくい。

 

前出の幼なじみ問題は、結局注釈つきでそのまま家は近所で小学校からの友達という設定のままにした。

いよいよ来月、最終楽章の発売と新作映画の公開。

実質的には後から登場した設定であっても、原作と矛盾することがないといいなぁと思っている。

 

余談だが、久美子と麗奈がスタバを経験するために京都まで行く話を書いたのだが、その後、宇治にスタバができた。

これは原作のレベルでもぶつかる問題で、昔は携帯電話が普及していない時代に始まったシリーズが、だんだん「どうしてこいつら携帯持ってないんだ?」みたいな状態になっていくことがよくあった。

インターネットも同様で、シリーズが長く続くと、「そんなの検索すりゃ、一瞬でわかるじゃん」みたいな状態になったりする。

結婚できる年齢だったり、そういった法律的な部分も今後変わっていくだろう。

まあ、さすがにそれはしょうがないが、二次創作だから、せめて原作とは設定を合わせたいというお話でした。

 

そういえば、宇治神社の鳥居ってどうなったのだろう。

再建されたらまた宇治に行かなくては。