希望のない世界から

消化試合を生きる

デレマス5thライブツアーの感想と振り返り

5thライブツアーが終わって、殻のもぬけである。元々いつ死んでもいい消化試合を送っているが、昨日のライブの後は、そのまま昇天したくなった。この先の人生に、何の希望を抱いて生きていけばよいのだろう。

150回くらい書いているが、元々ごく一部を除き、声優さんには興味がなかった。むしろ、なるべく見ないよう、知らないよう遠ざけていた。中の人を知ることで、キャラの印象が変わってしまう危険を、極力回避していた。

特に、アイマスライブのように、声優さんがキャラとして歌うようなイベントは、自分の中では「ナシ」だった。二次元のアイマスが好きだからこそ、絶対に近寄ってはいけないコンテンツとして認識していた。

 

きっと自分の中で何かが変わったのだろう。偶然台湾旅行がアイマスライブとかぶり、チケットも残っていたので見に行った。そして、自分が考えていたような違和感がなかったので、まず一つ、アイマスについては過去のこだわりは捨てることにした。

帰国してしばらくして、デレマスの5thライブツアーが開催されていることを知る。時期としては、すでに宮城と石川が終わった後だったと思う。調べたら、大阪2日目のLVのチケットがまだあったので買ってみる。

この5thライブ大阪公演2日目が、自分のデレマス初ライブになったのだが、これが良かった。もちろん、智絵里の人にキャラとのギャップを感じたりとか、いくつか懸念していたことも発生したが、きらりのパワーに感動したり、興味のなかった周子を発掘したり、立花理香が美人だったり、新鮮な発見や感動があった。

 

一気にのめりこんだ。

プロメンが静岡初日現地の同行者を募集していたのでそれに乗っかると同時に、その先、帰国途中の福岡初日を除き、静岡2日目、幕張両日、福岡2日目のLVチケットを押さえた。

静岡公演もまた感動しかなかった。みりあと薫の『Romantic Now』、小日向のワルツ、それから『Heart Voice』。キャラとしても志希や飛鳥など、興味のなかったキャラを声優さんから好きになったりもした。他にも、みくの人の不思議な空気とか、『Jet to the Future』の手拍子とか、書いたらキリが無い。

 

声優さんに興味を持ち始めたのもこの頃だ。筆頭は立花理香。聴ける範囲でノルカソルカの音源を聴き、京都のDVDも購入した。

上坂すみれは元々好きだったのだが、やはりいくつか動画を見るようになったし、大橋彩香を知ったことでへごまねなるジャンルについての造詣も深まった。

もちろん、全員好きになったわけではないが、今までまったく興味のなかった声優というジャンルにこれだけ足を踏み入れ、声優さんは竹達彩奈上坂すみれくらいしか知らなかった自分には、信じられないくらいたくさんの声優さんを知った。

 

幕張公演はセットリストが自分的には神がかっていた。『Radio Happy』に『この空の下』、『アタシポンコツアンドロイド』から『Nation Blue』、『SUN FLOWER』の強力な属性の流れ、『Tulip』の姫川さんの人のトークは今でも思い出すだけで面白い。とどめに『EVER MORE』。

声優さんも素敵だった。初日は容姿的に気に入った今井麻夏をずっと見ていたし、2日目は立花理香をずっと見ていたし、アニメで嫌いになった未央が原紗友里のおかげで急浮上したり、佳村はるかのセンターに感動したり。

もう胸おっぱい。いや、おっぱいは胸だが。

 

旅行前になんとかSSAのLVチケットを押さえ、旅行を終えてへろへろで帰宅したのが福岡2日目の朝。

仮眠をとってどうにか体調を戻してLVに参加すると、初日に参加できなかったのが悔やまれるような素敵な公演がそこにあった。

曲的には幕張の方が好きではあったが、『SUPERLOVE☆』や『lilac time』が聴けたのは良かったし、幕張とは別メンバーの『この空の下』にも感動した。『Neo Beautiful Pain』という曲は知らなかったのだが、パフォーマンスが素晴らしかった。

知らなかったと言えば、実は『ニャンと☆スペクタクル』も静岡公演で聴いたのが初めてで、先にライブから曲を知るのも悪くないなぁと思ったり。もちろん、先に知っていた方がより楽しめるとは思うが。

 

本当に宮城と石川に行かなかったことが悔やまれる。存在を知りもしなかったくらい興味がなかったのに、まさかここまで一気にのめり込むとは。

宮城は上坂すみれが来ていたし、『Flip Flop』に『キラッ!満開スマイル』、『サマカニ!!』。『サマカニ!!』というと、東山奈央もいたわけで、本当に宮城は今思えば行きたかった。

そして石川。なんと言っても『恋のHamburg♪』。『おかしな国のおかし屋さん』も、福岡でも聴けたが、石川も知っていた方がより楽しめただろう。洲崎綾SSAの前に見ておきたかった感がある。そう、ラブライカの二人は、大阪から入った自分は、SSAまで見られなかったのだ。

悔やまれる。宮城からやり直したい。

 

迎えたSSA初日。

実は感動が少なかった。たぶんセットリストの問題。

序盤の『たくさん!』と『Flip Flop』が最高潮で、知らない曲も多かったし、立花理香はこよなく愛しているが『薄紅』は少し飽きてきていたし。

あと、今までの公演で『この空の下』を何度もやっていたから、ラブライカの二人がいる今回はやるだろうと思っていたらやらないし、もう一度みりあと薫の『Romantic Now』が聴けるかと思ったら聴けないし、拍子抜け感が強かった。

 

一抹の不安を残してツアーファイナル。

良かった。

初日の「ラブライカの二人がいてそれをやらないの?」みたいなもどかしさが、まったくなかった。全部やってくれた。まさかの『Treasure☆』とか、死にかけた。『キラッ!満開スマイル』も聴けた。前日に引き続き、『EVER MORE』も歌ってくれた。

竹達彩奈も見られた。生大橋彩香も改めて見られた。

もう思い残すことはない。

 

死のう。