希望のない世界から

消化試合を生きる

『君の名は。』というアルバムのこと

リア充カップルに大人気ということで、『君の名は。』という作品を敬遠していたのだが、とうとう見てしまった。素直にいいと思った。自分は比較的「アニメだし」という5文字で様々な矛盾を気にせずに見られる方なので、天文学的なこととか、周囲が気付かないのはおかしいとか、なぜすぐに連絡をしないのかとか、インターネットでよく見るようなことはまったく気にならなかった。まあ、アニメだし。

RADWIMPSというバンドはまったく知らなかったのだが、曲がいいなぁと思った。もちろん、映像補正は多分にあるかもしれないが、CDがほしくなって検索していると、映画と同タイトルのアルバムの、TSUTAYAのレビューにこんなものがあった。 

RADWINPSとしてレンタルに並べてるが 君の名はのサントラで歌っているのは 26曲中4曲だけです 内容良い悪い別として何か騙された感が 否めない

 また、Amazonのレビューにもこんなものがあった。 

事前に調べなかった自分が悪いが
本当にただの映画内音楽だけでびっくりした
これわざわざ買うのってRAD好きじゃなくて映画好きだけだよね
ほとんどの挿入曲はRADらしさ皆無
RADWIMPSとして出すのもおかしな話だしこの内容ならせめて半額でもいいんじゃないかな

2つとも最低評価のレビューなのだが、その人たちの好みに合うかどうかは別にして、RADWIMPSが全曲作曲しているアルバムをRADWIMPSとして販売することの、何がいけないのだろう。誰を騙しているのだろう。インストだって立派な楽曲だし、歌の入っていないアルバム(例えば葉加瀬太郎のCDとか)もよく聴く自分には、歌が入っていなかったという理由で低評価にされる理由がさっぱりわからない。

どちらも劇中曲のすべてをRADWIMPSが作曲していると知らずに書いているように見える。それなら完全な勘違いで低評価を受けている上、知らない人が「劇中曲はRADWIMPSが作曲しているのではない」と誤解する可能性もある。

ものすごく一般的ではない主観による低評価のレビューももやもやするが、こういう完全な勘違いや、事実ではないことで低評価を受けているのは、もっともやもやする。レビューの絶対数が少ないTSUTAYAの点数など、完全にこの1件のせいで下がっているし、こういうのはなんとかならないものか。