30代独身オタの哀愁

消化試合を生きる

父親と自分とテレビ番組

自分で選んだ伴侶ですら、好きになれない部分はたくさんあるらしいから、自分で選んだわけではない両親に嫌いな部分がたくさんあるのは自然なことだろう。

うちの場合ももちろん色々あるのだが、差し当たりテレビを見ている時に批判的なことばかり言うのをやめていただきたい。

やめていただきたいが、そんなことを指摘したところで、より不機嫌になるだけなのがもう長い付き合いの中でわかっているので、「またか……」と思いながら聞き流すしかない。

 

父親はバラエティ番組が嫌いというよりは、主にバラエティ番組によく出て来る一部の芸能人が嫌いなのだろう。

ごく一例だが、マツコ・デラックスなんかが画面に現れると、露骨に嫌悪感を示す。和田アキ子みのもんたなんかも嫌いなようだ。他にもたくさんいる。

番組自体が嫌いなケースもある。TOKIO自体は嫌いではないようだが、鉄腕DASHDASH村なんかは嫌いなようだ。

それなら食事中にそういう番組を見なければいいのだが、これがまた複雑なところで、生活のほとんどすべてが父親中心に回っているのに、テレビ番組は母親のチョイスなのだ。

まあ、父親は特に見たい番組があるわけではなく、何がかかっていても文句を言う時は言うので、せめて誰かが見たいものをかけておけばいいと思う。

 

人間誰しも嫌いなものはあるので、嫌いになるのは仕方がない。ただ、周りが嫌な思いをするから、それを撒き散らさないでいただきたいわけだ。

自分も、父親とはポイントはズレるが、基本的にはお笑い芸人は好きではない。つまらないネタで爆笑している画面を、極めて冷めた目で眺めている。

これもごく一例だが、日本エレキテル連合が頻繁に出ていた時は、なるべく画面を見ないよう努力していた。蓮コラ級に、生理的に受け付けなかった。あんなにも視覚的に気持ち悪いものが、なぜテレビ番組に出て来るのか意味がわからなかった。

それでも、出て来るたびに文句を言うようなことはしなかったし、なるべく見ないようにしたり、早く食事を終えて自室に戻るなどしてやり過ごしていた。ずっとそうしてきたし、今でもそうしている。

 

ただ、この父親も、外ではそうでもない。外面が良いと言えばそれまでだが、要するに我慢すべき時は我慢している。家では我慢する必要はないと思っているだけだ。

自分も、食事のテレビは我慢すべき場所だと思って我慢しているが、我慢せずに吐き出すシーンもある。Twitterなんかは割と書きたい放題書いているが、フォロワーさんの中には、嫌な思いをしている人もいるかもしれない。アニデレで未央を思い切りdisった時は、さすがに反省した。

このブログだって、書きたいことを書いている。そういう好き勝手言える場所が、父親にとっては家なのだろう。父親の家なので、それはあながち間違いでもない。

 

何かを嫌いだと思ってしまう時点で、悲劇なのだ。

父親がマツコ・デラックスを嫌いなのも、自分が日本エレキテル連合を嫌いなのも、それは仕方のないことだ。

嫌いなものを嫌いだと言える場所も必要だと思うし、周りの人間は我慢するか回避するしかない。自分は両親の好きになれない部分はたくさんあるが、自宅のメリットと天秤にかけて居座っているし、兄は天秤にかけた結果出て行って近くで一人暮らしをしている。

 

くだらないお笑い番組を、心から面白いと思えるような人間になりたかった。

そういう人たちは幸せだと思うし、両親がそういう人間だったら、食卓も明るいのだろうな。