希望のない世界から

消化試合を生きる

「お金がないから」という理由で断らないで(>_<)

学生の頃、とにかく金がなかった、と書くと語弊があるかもしれない。

同人に使う優先度が圧倒的に高く、それ以外が低かった。

特に、時間をかければ済むものには一切金をかけなかった。具体的には、新幹線と高速道路である。

何度も東京に遠征したが、在来線ばかり使っていた。

何人かで車で行った時でも、高速道路には乗らなかった。今思えば考えられないが、当時はその金が惜しかった。

 

であるから、わからなくもない。

学生さんと遊ぼうとすると、「お金がないから」と言って断られることがある。

ところが、今となっては自分は金よりも機会がない。

もちろん、金も大して持っていないが、ごくごく稀に若い子と遊ぶ時に、相手の分を出してあげるくらいの金はある。

誘う時は、基本的にはすべてこちらで持つつもりで誘っている。

だから、「お金がないから」と言って断られるのが、一番つらい。

 

もちろん、「お金は要らない」という趣旨のことを話すのだが、大半の相手には、自分に出してもらう理由がない。

例の片想い相手が、今となっては「ありがとう」の一言もないレベルで自分に出させてくれるのは、完全に保護者枠だからである。

家族旅行で親にお金を出したり、わざわざお礼を言ったりしないのと同じ。

そういう特殊なケースを除くと、普通は友達というレベルですらない相手に、遊ぶ費用をすべて出してもらうのは気が引ける。

それもわかる。

 

昔は「いかにお金を使わないか」を考えていたが、今は「いかに相手にお金を使わせないか」に頭を悩ませている。

あまり「お金はいいから、お金はいいから」と言っても気持ちが悪いし、嫌味に聞こえるし、裏がありそうで怖い。

「○○のついでだから」とか「○○をしたいけど一人ではできないので一緒にしてほしい」とか、色々な手段を講じる。

上手くいく時もあるが、なかなか上手くいかない。その辺が自分のコミュニケーション力の低さだろう。

 

先日、レイヤーさんが撮影させてくれるということで大阪まで行ってきた。

このスタジオ代を、もちろんすべてこちらで持つつもりだったが、結局押し切られて少し出させてしまった。

その後のファミレスでも、お金を出させてしまった。

金銭的な負担よりも精神的な負担の方が大きそうに感じたので出させたが、自分の半分くらいの年齢の子にお金を出させるのは、本当に情けない。

 

どうしたら、相手の精神的な負担にならずに、すべて奢ってあげられるか。

どうしたら、「お金がないから」という理由で断られないか。

どうしたら、お金を意識させずに遊べるか。

 

昨日、別のレイヤーさんとLINEをしていて、「お金がないから」と言われた。

結局、撮影の約束を取り付けることはできなかった。

今となってはお金よりも機会の方が大切というのは、やっぱり今にならないとわかってもらえない。

上手に誘えるようになりたいものです。