希望のない世界から

消化試合を生きる

絶望的に下手な写真は要らない

少し前の話なのだけれど、とある同人誌即売会で、何人かのコスプレイヤーさんに写真を撮らせていただいた。

せっかく名刺をいただいたし、やっぱり写真をお贈りした方がいいかなと思い、家に帰ってから編集してアップロードして、メッセージを送った。

これが結構時間がかかった。

編集は編集で、失敗した写真の削除、回転、明るさの調整、アップロードできるサイズに縮小。

アップロードも時間がかかる。

メッセージは、相手を間違えないように気を遣うし、文面も考えなくてはいけない。

要するに、苦労した。

それでも、撮らせていただいたお礼とか、相手が喜んでくれればと思って、イベントの翌日丸一日かけて数人の方にお贈りした。

 

結果として、これは誰も得しない行為だった。

ごくシンプルな短文メールが返ってくればまだいい方で、返事すらいただけない人もいた。

もちろん、写真が使われる(アーカイブやTwitterにアップされる)ようなこともなかった。

これは、レイヤーさんが悪いのではない。写真がそのレベルに達していないからだ。

もらって嬉しい写真が来れば、自然とお礼も言うし、どこかに使うこともあるだろう。

自分も昔、運営サイトで、あまり上手ではないキリ番記念イラストとかをもらって、扱いに困ったことがある。

それと同じだ。

 

この件で、「求められていない写真は送らない」と決めた。

もらっても嬉しくない写真を、時間をかけて贈っても、本当に誰も得しない。

時々レイヤーさんが、「なかなか写真がもらえない」と書いているが、撮影が上手そうな人には、自分から「ください」と言った方がいいと思う。

自分のような素人は、「もっと上手な人からもらっているだろうし、自分の写真なんか贈ってもしょうがないよな」と考える。

考えるようになった。

 

とりあえずこれは、現時点での考え。

まだ人物撮影・コスプレ撮影を始めたばかりで、この世界の文化を知らないので、これから色々と知って変わっていくと思う。

写真がもらえないなら、レイヤーさんがカメラマンに撮らせるメリットってなんだろうとか、わからないことも多い。

写真は贈った方がいいのか、贈らない方がいいのか。

今回は「下手な写真は要らない」という結論に達したが、これも正解かはわからない。

人によって違うという部分もあると思うが、今回あまりにも全員が同じような反応だったので、少なくとも「絶望的に下手な写真」の場合は、この結論でいいと思う。

 

贈って喜ばれる写真を撮れるようになること。

まずはそこからだ。