30代独身オタの哀愁

消化試合を生きる

人生をやり直したいですか?~私の過去のお話~

先週末は愛知サマーセミナーに生徒として参加していた。

毎年高校時代の先生の講座を、手伝いついでに受けに行く。

今回は「あの頃」がテーマだった。

話は膨らんでいたが、一番考えたのは、「あの頃」に戻りたいかということ。

さだまさしの『人生の贈り物』という曲の歌詞に、こういう一節がある。

 

もしももう一度だけ若さを くれると言われても

おそらく 私はそっと断るだろう

若き日のときめきや迷いをもう一度

繰り返すなんてそれはもう望むものではない

 

肉体の若さはもちろん欲しいが、そうではなくて、人生をやり直したいかと言われるとどうか。

先生方(3人)は、口を揃えて「やり直したくない」と言った。

一人は「そっとではなく、きっぱりと断る」と言っていた。

 

自分はどうかと考える。

これまで一度も書いたことがないが、少し自分の昔のことを話そう。

 

  *  *  * 

 

小学生時代、学年にいわゆるワルがいて、目を付けられた。

ここでは悪い意味ではなく、気に入られていたのだが、それはそれで嫌だった。

だから、逃げるために中学は私立に進んだ。

 

中学は男子校の上、1学年1クラスで20人しかいなかった。

多感な3年間を、ずっと同じ20人と過ごしてきた。

 

そして高校は同じ系列校の普通科・特別進学コースに進んだ。

こちらは15人で3年間。

つまり、自分は中高の6年間で、30人としか知り合っていない。(何人かは自分と同じ中学)

しかも高校時代は毎日9時間授業の上、土曜日も夕方まで授業だった。もちろん部活は不可。

結果として名古屋では有名な理系の国立大学に進学できたが、青春はすべて捨て去った。

 

大学はオタク一辺倒で、バイトの給料はすべてコミケやエロゲに費やした。

しかし、何故か20歳の時に彼女が出来た。

出来たが、本当の愛を知った今思えば、まったく愛していなかったように思う。

最後はトラウマレベルの別れ方をして、もう女性はいいやと、長い恋愛空白期間に突入する。

 

大学卒業後は、留年、進学、上京などで友達が誰もいなくなり、何年も一人で過ごした。

競馬ばかりしていたし、ギターを始めたが誰かと一緒に弾くことはなかった。

そういうわけで、給料は安かったがお金は貯まり、基本的にはお金に困っていない現在の下地となる。

 

20代の終わり頃、『けいおん!』や会社で出会った仲間の影響でオタク回帰する。

29歳の時に、努力の末彼女を作るが、非オタだったのですぐに別れる。その後、彼女はいない。

Twitterの影響で同人活動を再開するなどして、今年は約15年ぶりに夏コミにサークル参加する。

また、昔から知っていた友人の娘さんを好きになってしまい、報われない片想いに突入するなど。

現在に至る。

 

  *  *  *

 

さて、こうして見た時に、こうなってしまった(アラフォーで独身、彼女もおらずにブログでぶつぶつ呟いている今に至った)のは、中学で私立に行ったのが発端だと思う。

あの時地元の中学に行き、同い年のたくさんの男女の中にいたら、もう少しコミュニケーション能力も付いただろう。

女性に対しても少しはましに振る舞うことができて、恋愛の一つでもしたかもしれない。

今でも付き合える中高の友達もできたかもしれない。

 

もちろんその代わり、いい大学には行けなかっただろう。

高校時代にオタク方面に興味を抱いたのは現実逃避の側面が大きかったから、オタクにもなっていなかったかもしれない。

普通のリア充になっていただろうか。なっていたとして、今そうなりたいと思うか。

もう一度、長い長い学生時代をやり直したいか?

 

自分もやっぱり、今のままでいいかなと思う。

隣の芝は青いし、今現在、楽に殺してあげますと言われたら飛びつきたいほど絶望もしているが、健康だし、お金にも困っていないし、少ないが友達もいるし、今の自分でいい。

片想いは実るどころか、想定より随分早く終わりの宣告を受けそうだ。

それもまた、等身大の自分の人生。