【昔話】投稿型RPGのGMに応募した時の話
ふと思い出した。
昔、投稿型のRPGがあった。
小説形式のシチュエーションに対して、参加者は自分のキャラの行動を送ると、それが小説になって返ってくるというものだ。
参加者は他の参加者とパーティーを組むのだが、基本的には参加者同士は知り合いではないので、パーティーでありながら個々がバラバラの行動宣言をする。(親しくなってくると、参加者同士で交流して統一感のある行動を宣言したりもする)
小説の書き手(GM)は、そのパーティーみんなのバラバラの行動宣言を上手くまとめて、パーティー全員に対して一つの結果小説を返す。
これを繰り返して物語が進行していく。
これの、GMに応募したことがあった。
試験では既存のシチュエーションと、何人かの参加者の行動宣言が送られてきて、自分はそれをまとめて小説にして送った。
結果は不合格だった。60点くらいだったと思う。
不合格だった一番の理由が忘れられない。
参加者の一人がカッコイイ技を書いてきたので、そのまま使ってあげたら、それが何かのアニメかゲームの流用(パクリ)だったらしい。
GMにはそれを除外することが期待されていた。
それは無理だと思った。
無数にあるアニメやゲームやマンガの流用を調べて弾くことなどできるわけがない。
それは投稿者側に課すべきルールである。
参加型と言っても、何をしてもいいわけではない。TRPGだって、自由に行動できるが、物語が破綻しないように参加者(プレイヤー)が気を付ける。
後日、運営からメールが来た。
試験は不合格だったが、相対的に得点が高い方だったので、やってみないかという内容だった。
恐らく集まらなかったのだ。
そりゃ、当時で既に10年も小説を書いていて、小説で同人活動をしていて、TRPGサークルにも入っていて、バリバリGMをやっていた自分が不合格なのだから、集まらないだろう。そこには自負がある。
お誘いには、先ほど書いた理由を挙げてお断りした。
コミケには「客」はいないとよく言われるが、TRPG型のゲームも、GMとプレイヤーの両方が協力して成り立つもの。
プレイヤーもルールを守って楽しく遊びましょう。