年寄りのオタクは減っていく一方である
オタクが結婚生活で初めて気づいた趣味の「無駄」と「効率性」の話
古い記事だが、別記事からリンクがあったので読んでみた。
長い記事だが、要約すると「結婚して時間も物理的なスペースもなくなり、趣味を縮小せざるを得なくなった」と書いてある。
ここでは言及されていないが、読む限り、生活が変わったことで興味自体も薄らいだのではないかと感じる。
何度も書いているが、自分がこういう立場になることは、恐らくもう無い。
ただ、こういう立場になってオタク趣味から離れて行った人はたくさん見てきた。
大学時代に一緒にコミケに行った仲間たちは、もうみんな結婚してオタク趣味をやめ、ほとんど付き合いすらなくなった。
大学卒業後に出来た仲間も、やはり彼女が出来たり、結婚したりして疎遠になった人が何人もいる。
自分が歳をとるにつれて、新しい仲間も出来なくなり、かろうじて残っている同じ何人かと遊んでいる。
彼らもいつまでいてくれるかわからない。
女の友情は脆いと言うが、男の友情だって趣味や環境が変われば消えていくものだ。
本題に入る。
オタク趣味って、圧倒的に若者が多い。
自分のような年齢で残っている人もいるが、自分のような年齢から始める人はほとんどいない。
若い内にはまり、彼女が出来たり結婚したりしてやめていく、というのが一番多い流れだ。
まさに最初のブログの人のように。
趣味ってそういうものだろ、という人もいるかもしれないが、そんなことはない。
例えばカメラ。あるいはゴルフ。
金のかかる趣味だけではない。
例えば旅行。観光地で見るのは、年下よりも年上の方が圧倒的に多い。
若いころから継続している人もいるだろうが、歳を取ってから始める人も多い。
そういう趣味もたくさん存在する。
しかし、オタク趣味は違う。歳をとってから始める人はほとんどおらず、若い人たちが圧倒的に多い。
年齢差、感性の違い、居心地、色々な事情で、この歳からオタク仲間を作るのは難しい。
同じ年齢層で探そうとしたら、そもそも絶対数がとても少ない。現存するオタク仲間も、年下が多い。
先のブログでも、結婚のこと(あるいはそれによって趣味から離れること)を、「撃墜」「逝かれた」と表現している。
何かを得るには何かを捨てなくてはいけない。オタク趣味は捨てられる一方だ。
残される側として、それが、とても寂しい。