希望のない世界から

消化試合を生きる

猿、ゴリラ、チンパンジー

耳鼻科の待合室でのこと。

小学校低学年くらいの男の子が、突然「猿、ゴリラ、チンパンジー」と歌い出した。

これにすごい衝撃を受けた。

この替え歌、自分が小学生の時、それこそもう30年近く前に歌っていた。

そして、てっきり自分たちの世代の、自分たちの地域の、超ローカルな替え歌だと思っていた。

言ってみれば、「チキーンナゲット、テレッテッテッテレー」とかそういうレベルの、自分たちが何気なく生み出した、くだらない替え歌の一つだと思っていた。

それを、30年後の今日、現代の小学生が歌っているのを耳にして驚いた。

すぐに調べてみたら、「ボギー大佐」(クワイ河マーチ)という曲の替え歌で、自分より古い時代から、全国で歌われていたらしい。

音楽の教科書に載るでも、正規の番組で放映されるでもない替え歌が、全国区で、30年にも40年にも渡って延々と歌い継がれている。

これは、すごいことだと思わないかい?