希望のない世界から

消化試合を生きる

マクドナルドが体に悪いというのは常識なのか

だいぶ前に、毎日マクドナルドのハンバーガーを食べていたら肥満になったという訴訟を起こした人がいたのを思い出した。

当時は「そんなの当たり前だろ」と思ったのだが、ふと「本当にこれは当たり前か?」と思ったので書いてみる。

例えば我々は、ほぼ毎日ご飯(ここでは白米のこと)を食べている。

これは健康に良いのだろうか。

恐らく良い。栄養学的なことはわからないが、多くの人が毎日食べていて問題ない、むしろ健康なのだから、体に良いのだろう。

自分は毎朝、パンを食べている。

パンにキュウリとトマト、ハムや玉子、そして果物少々という食事が、もう何十年と続いている。

これは健康に良いのだろうか。

こちらも素人なので詳しいことはわからないが、経験的に大丈夫そうである。

では、ドイツに行った時、毎朝バンキングがパンとチーズとハム、野菜はほぼ0だったのだが、これはどうだろう。

この辺りになるとちょっと心配になってくる。

あるいはイタリア。

パンも米も食べず、毎日パスタを食べているという人がいるが、これはどうだろう。

イタリア人は太っている人が多いが(現地で見て実際に多かったという主観)、これは毎朝のパスタのせいだろうか。

ひょっとしたら、夕食の肉の量かもしれないし、根本的に食べ過ぎなのかもしれないし、運動不足かもしれない。

喫茶店のモーニングはどうだろう。

お金に余裕があれば、毎日外食という人もいるだろう。

どんどん太っていったとして、それがモーニングのせいか、不規則な生活のせいか、仕事中の間食のせいか、定かではない。

ファミレスならどうか、牛丼ならどうか、そうやって広げていった時、マクドナルドならどうかという選択肢が現れる。

要は、本当に食べ続けていたら健康に悪いものであれば、提供している側がある程度そういう情報を提示するべきではないのか?

ということ。常識なんて生活や教育レベルの違いで変わるものだから、「常識だろそんなの」と、第三者ならともかく、提供する側が言ってはいけない。

もちろん、冒頭の人を擁護してみたが、本心では「いや、途中で気付けよお前」と思っている。

思っているが、物事を立場を変えて見てみたらどうだろうという試み。