30代独身オタの哀愁

消化試合を生きる

善意について-近鉄での出来事-

ふと書こうと思っていたネタを思い出した。

前に近鉄名古屋駅で、発車前の急行に乗って座っていた時のこと。

いつも通り疲れており目を閉じていたら、まず高校生の集団が乗ってきた。

99%弥冨高校。今は黎明高校になったんだっけか。

その後、恐らくおじさんという年齢の男性の声がした。

「この電車は富田に停まりますか?」

高校生の集団の女子が答えた。

「停まりません。蟹江で乗り換えだったと思います」

「そうか。ありがとう」

と言っておじさんは出て行ったように思う。気配で。

 

三重県北部の人にしかわからないと思うが、急行は富田に停まる。

彼らは蟹江の次の駅の「富吉」と間違えたのだ。

実際彼ら自身、少ししてから、

「ああ、あたし富吉と間違えてたかも。あはははっ!」

と言っていた。

 

もちろん騙すつもりはなかっただろうし、親切心でのことだし、自信もあったのだろう。

だが結果としておじさんは、最適解を手放して、普通列車に乗ったかもしれない。

名古屋から富田まで普通で行くのは、なんていうか、とても遠い。

俺はね、なんで周囲に大人がたくさんいたのに、高校生に聞いたのかなと思う。

でも恐らく、大人たちは自分と同じようにみんな寝ていたのだ。

朝の電車では、大人たちはみんな疲れたように寝ているかスマホを見ている。

高校生だけが集団で立って喋っている。

仕方なかったのだ。

色々思うところはあるが……。

 

「お前が教えてやれよ」という声も出そうだが、一瞬のことだったし、目の前で訂正するのも高校生に恥をかかせそう。

何より、そんなに善人ではない。

良くも悪くも他人と関わるのが苦手なコミュ障なのです。ごめんなさい。