30代独身オタの哀愁

消化試合を生きる

どこでも寝られる人

職場で少し話題になったのだが、世の中にはいつでもどこでも寝られる人と、自分のベッドですらなかなか寝付けない人がいる。

自分は後者だ。

前者の人は電車の中でも寝ることができる。自分は乗り越しとか、荷物が気になってしょうがない。そもそも音も気になるし、すぐ傍に他人がいる状況も気になってしまう。

飛行機も同じだ。身じろぎもできない状況がまず気になる。足腰のわずかな痛みも気になってしまう。何もしないとエコノミー症候群になるのではないかと心配になる。隣の人が通路に出たがらないか気になる。食事が運ばれて来ないか気になる。

船でも寝られなかった。どこかで一定間隔で鳴り続ける音がひどく気になった。揺れるのは悪くないが、一度気になってしまうともうダメだ。

公園のベンチとか、アウトドアな場所でも寝られない。何といっても虫が気になる。虫のいないシーズンは、風邪を引かないか気になってしまう。

先日、前者の友人と二人で北海道に旅行に行った時のことだ。

食事をして酒を飲み、部屋に戻って、自分はまずシャワーを浴びた。それから歯を磨いた。その間に、友人は半裸で掛布団の上でぐーぐー寝ていた。そのまま朝まで寝ていた。

自分ならまず、体の汚れが気になるし、歯も磨かないと落ち着かない。トイレもしっかり行っておかないと、夜に行きたくならないか心配。布団に入らないと風邪を引かないかも不安だ。

究極的には、自分の部屋のベッドですら寝付けないこともある。

みんな寝る前に何を考えているのか。前者の人に聞くと、大抵「何も考えていない」と返って来る。

何も考えないというのはどういう状態なのだろう。何も考えないようにしようと考えてしまう。羊を数えて寝られたためしがない。

そうこうしていると、寝る前に1時間だけかけたエアコンのタイマーが切れる。1時間もベッドで悶々としていた自分に愕然となる。

答えは見えた。

電車や外で寝られないのは、あるいは部屋でもなかなか寝付けないのは、体質ではなく、性格の問題なのだ。

前者の人に言われた。「色々気にしすぎですよ」と。

気にしているのではない。気になるのだ。